社会

7/10巻頭言「なぜ、希望のまちは必要か-その⑤『地域コミュニティスペース』-ボランティア事務局、地域づくりコーディネーター」

【何が問題か】 「地域はある」ということが前提とならない現実を私たちは生きています。これまで地域を支えた自治会、町内会も加入者の減少や高齢化などが課題とされています。ですから、今後は一層「地域を創る」という仕組みづくりが必要とされていきます。
【希望のまちで何ができるか】 希望のまち一階にはボランティア事務局が配置されます。これまで抱樸館北九州のみあった「ボランティア事務局」を小倉にも作ります。そこに「まちづくりのコーディネーター」を配属し、希望のまちの「地域コミュニティスペース」を活用した様々なイベントなどを企画していきます。他のNPOや企業との協働での事業や、貸しホールとしての活用なども検討します。
「地域コミュニティスペース」の一角には、厨房があり、コミュニティカフェなども検討します。その場所でレストランを経営したいと希望する方に設備や場所をお貸しし、そこから救護施設への三食が届けられるようにします。救護の入所者の本人の希望で、一階コミュニティカフェで地域の方々と一緒に食事ができるようになればと思います。
「地域コミュニティスペース」は、大きなホールの形式です。なるべく部屋の仕切りを設けず、活用については、自由に発想できるようにしたいと思います。
また、この場所は災害時の避難場所ともなります。
■おわりに   さて、これまで説明してきたことを実行していくには、その「器」が必要となります。今回、希望のまちの建物の設計をお願いしたのは、手塚建築研究所の手塚貴晴さんと由比さんです。東八幡キリスト教会の設計をお願いしたお二人に今回もお願いすることにしました。
四階建ての建物で、先に触れた通り、一階部分は1,000㎡のワンフロア型のコミュニティスペースとなります。中二階には回廊があり、三階、四階は救護施設となります。総工費は10億円。救護施設(7億円)に関しては公的な補助金もあり何とかなりますが、一階部分の三億円は多くの方々の寄付で賄う予定です。寄付は自由の担保です。国からの補助金を利用すると、その目的以外には使用できないという枠がはめられます。専門性の高い施設を運営するためには、それは必要ですが、自由なコミュニティを構築するためには、柔軟な活用が出来ることが前提となります。この部分は、どうしても寄付で成立させたいと思います。
現在、希望のまち予定地では、地域に開放された「カフェ」が始まっています。今後、希望のまちの「まち開き」までの約二年間、そこを活用し多くの方々と「希望のまち」について話し合いを重ねていきたいと思います。どうぞ、覚えてお祈りください。

おわり

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