未来おっさん:福岡市博多区のチラシデザイン・印刷担当者サイト

1年で150件のワークショップを開催!人と人とが繋がり学び合う場をつくりあげる達人。

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〈ゲスト〉 【小笠原 祐司(てっちゃん)】
NPO法人bond place代表理事。
2016年4月から山梨学院大学・非常勤講師1985年7月22日生まれ

小笠原祐司なのにてっちゃんというニックネームがついている。(ふしぎ)
・株式会社かんぽ生命(支店長教育)をコンペで獲得、その後、多数企業のワークショップのみならず、行政、学校などとの協動も。

2016/05/29
【場づくりを仕事にすること~ 場づくりやソーシャルビジネスで食べていくには何が必要か?】

〈前半〉「場づくりを仕事にしていくためには何が必要か」
〈後半〉「今ここで、場づくりやソーシャルビジネスの種を考えよう」

《日時》5月29日(日) 10:00~17:00 (12:15~13:45 休憩)
《場所》福岡女子大学(福岡市東区香住ヶ丘1-1-1)

〈ファシリテーター〉
【吉次 潤 (よっしー)】
株式会社ヒューマナイズ 代表取締役

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今のワークショップや、セミナーの問題点を詳(つまび)らかにする所からはじまる。
組織が長く運営されて行くにしたがって、活動や組織自体の動きが形骸化されていくようになる。
やらなければいけないという義務感のみで、物事が進んで行く。
摩滅していく歯車のように諦めが蔓延し、組織が動いて行かなくなる。
そんな事が起こる。
ココで言う組織とは、会社のみならず、地域社会も含む。

小笠原さんへの質疑応答をしている時の、人柄の良さが印象的である。
じゃ、実際にやってみましょうとワークショップに入って行く。

参加者への課題の提示が行われる。
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携帯電話の健全な運用をするために、スマホ・インターネットを楽しく学ぶワークショップを開いて欲しい。
対象者は子どもから50代まで。
楽しく学べるワークショップ。
そんな依頼が来たら、果たして私たちは、何を聞けばいいですか?

小笠原さんがそんな問いを発する。

実は、これは小笠原さんが、実際に受けたワークショップの依頼。
そんなリクエストをたった5,000円で開催した。
このワークショップが完成したら、同じ課題を持つ地域は沢山ある。
社会課題を解決できる!!という思いを抱えてその金額でチャレンジをしたという。

ワークショップのあり方として
「毎年やっているから今年もやらなきゃね…。予算がおりなくなるし…。」というふうには、陥りたくないが、そうなっているのも事実。
ファシリテーター(てっちゃん)がいなくても『自走出来る』仕組みをつくる。
それが、目指すところ。
そのために、目的を整理する。

携帯電話の健全な運用をするために、スマホ・インターネットを楽しく学ぶワークショップを開いて欲しい。

      健全とは?
      楽しくする理由は?
      ワークショップである必要性は?
      対象者は、子どもから50代。
      その対象者である理由は?

皆が持っている、ふわっとした概念を明確にする。
特に、『今の問題点』と『求める姿』を明確に。

健全なスマホ・インターネットの体験とは?
もちろん、子どもに見せたくないサイトもある。
ずっとゲームをして、課金の請求が来ることを防ぎたい。
裏サイトなどへの参加を防ぎたい。

問題は何かを、その時点で考える。
力を入れるべきポイント。
調べて行くと、購入時にじっくりと話し合っている家庭が無かった。

おそらく、そこが力を入れるべき点だと思ったという。
親子のインターネット・スマホに対するワークショップ。

例えば…。
犬を飼う時には、しっかりと家族会議を開く。
誰がエサを与えるか?
散歩は誰がするのか?
お風呂には誰がいれる?
などと、取り決めをするのに、何故携帯を購入する時には、その話し合いができていないの?
そういう問いかけから始まったワークショップ。

つまり、両親と子どもとで話し合いの場が無かったことが、その理由。
『携帯電話の良いところ』、『悪い所』をしっかりと確認するために、親と子で別々に記入して、付箋紙でホワイトボードにぺたぺた貼って行く。
そのことで、親と、子どもの認識の違いを明確にする。
特に、子どもの意見が面白い、

「大人が馬鹿になる。」

ずっと、携帯を触っている大人が、
電車の中でも席を譲らなかったりする姿を
子どもはしっかり見ている。

「人が死ぬ」

これは、イジメで死ぬのではなく、
歩きスマホの問題点。

「毎月お金がかかるのであれば携帯はいらない」

これは携帯が毎月利用料が発生することも知らなかった。
だったら、ゲーム機が欲しいと、いう意見。(解決)

それぞれの考え方のギャップを埋める作業を丁寧に行うことが、ワークショップの目的なのかもしれない。
それをなんとか動かすには、高い視点と、本当に必要なポイントを見極める目が必要となる。
そのためには、高い志が必要だということが良くわかった。

小笠原祐司さんのフラッシュモブでのプロポーズから始まった第二の人生。

講義の内容に興味が出て来ると、小笠原さん自身の話にも質問がそちらへも向いていく。
目の前にいる人の生き方は、何よりも、身近な成功例として身に迫って来る。

もともと、外資系のコンサルで働いていた小笠原さんは、休日に、先輩から誘われて嫌々セミナーに参加したが、実際に参加してみると、参加している経営者の志の高さに驚いたと言う。

皆が話し合っていることが、自分の利益の話ではなく、日本や世界の課題を、どう問題解決するかという話題。
純粋に、それをカッコいいと思ったという。

その後、プライベートでは、フラッシュモブでプロポーズをした。

紆余曲折あり、突然フリーになった。
もちろん、ご両親の挨拶を済ませた後。
外資系で、安定していると思ったから許された結婚だったという。
ご両親から、出された条件は、1年間で結果を出すこと。

その以前働いていた外資系のコンサル会社の名前で仕事を獲りたくなかったという彼は、始め電気代水道代も払えず、もちろん、家賃も払う事ができずに大きなバッグを抱えて、宿無し生活をしたこともあると言う。
それでも必死で、収益を伸ばし続けた。

「これなら行ける!」と実感したのは、一部上場の企業の社員教育のコンペに勝ってから。
かんぽ生命。
有名企業が名を連ねるコンペで、ヒゲを生やしたおじさんが一人でプレゼンをする。
理念を読み解き、研修のすべてに理念を行き届かせるような企画書を必死でつくった。

行政、企業、NPO、地域。
来た依頼は断らない。

決して偉ぶらず、オーバーアクションで、ニコニコと、時折おどけた雰囲気を醸し出しながら、ファシリテートを行う。
先生と呼ばずに、てっちゃん。
心理的にも、壁が無いことが、とても心地よい。

私のような人間関係が苦手な参加者が、少しだけ勇気を出せるワークショップ。

ワークショップでは、皆が参加者だ。
質問も、発表も。
恥をかける。それは、非常に大事な要素だとわかった。
恥をかくには、勇気が必要だ。
その勇気をちょっとだけ湧かせてくれるのはそれを支配している空気による。

ワークショップ自体には、何かを達成する為の目標がある。
その目標。夢と言ってもかまわない。
その夢を語るには、恥を覚悟しないと先に進まない。
考え方の甘さをを指摘される。
失笑を買う。
面白みの無い話に終始してしまう。
結論を導き出せない、無能さをさらけ出す。
それを乗り越えても、否定されない、聞いて欲しいという思いが醸造されればと。
それが、ワークショップには必要だとわかった。
そして、夢を語るには、理論武装する必要は無い。
むしろ、殴られないと、夢は醸造されない。

しかし、自分の夢が固まる前に殴られ続けると、人はあきらめてしまう。
夢を育むためには、芯の部分が固まるまでは、経験を積まなければならない。
てっちゃんからは、「反対意見も必要ではあるけれど、仲間をつくり、決意という芯を固めてから反対意見を聞くようにしたい。」そんな言葉もあった。
自分の抱えている思いが痛い目にあっただけで潰されないようにしっかりと育む。

そして、自分で立てるようになって、歩きはじめて、転ぶ必要性が出て来る。
上手に走れるようになるまで。
しっかりと、『求める姿』を追求する。

『求める姿』は、『現状』と『願い』によって見極められる。
現状がこうだから、こうなりたい。

その、欲求を確りと表現できれば、自走する。
その考え方を助け、知識を繋げるワークショップを必死で考え続ける。それが、小笠原祐司という人だと思った。

そのために、当事者の思いをしっかりと掘り返し、仕上がり像を丁寧に決めて行く。
自分と社会の繋がりを振り返り、内的モチベーションを高めるものが必要だ。
物事をテクニックで乗り越えようとしても現状は変わらない…。

企画されたものが、強く心に響く理由。

今回のセミナーも、そういった観点から造り上げられていた。
タイトルをもう一度書く。

【場づくりを仕事にすること~場づくりやソーシャルビジネスで食べていくには何が必要か?】

場づくりを仕事にする
場づくりやソーシャルビジネス
食べていくには何が必要か?

場作りという言葉の選び方。
食べていくという文章の選び方。
ある程度、志を持って社会と関わりを持って動いているけど、食べて行けていない。
そんな人へ刺さるタイトル。

今回の ファシリテーターの「てっちゃん」こと小笠原 祐司さん。
その中で、さらりと流されていた言葉に、何故買わないのか。理由は4つしかない。という言葉があった。
滅茶苦茶気になったので、セミナーの後、調べる。

▽不信感

信用・信頼をどうやって作って行くか。
知人の紹介(Facebook)だったのでクリア
プロフィールもしっかりしてる…。
段ボールをかぶったてっちゃんの写真が無防備で
親しみやすかった。

▽不要感

今困っている部分に対する働きかけ
マネタイズ?食べて行ける程の利益は出したい。
ガツガツと儲けたいとは思ってないけど…。
食べて行けるだけくらいの利益は出したい。
裏を返せば、ボランティアで動いている人は食べて行ける程の利益は出せていない…。

▽不適感

この商品で、ニーズを満たせそうと思う。
自分には適したワークショップではないかもという疑念は、段ボールをかぶったてっちゃんの写真で解消されている。
気取った企業コンサルタントでは、スペック的に受け手がビビる。

▽不急感

今、なんとかしたいという思いがある
常に、今ある場所を守りたいという思いを抱えている人がいる。
大切な場所だけど、運営が大変。
場作りをしたけれど、仕事と言うには市民権を得ていない活動がほとんどである。
少しでも早く、社会に認められたい…。

そんな濃厚な思いが、応募でクリックする、しないの狭間に流れている。

しっかりと企画を立てられていないと、この誘導できる文章は書く事ができないはず。
もしくは、生き方が、しっかりと定まっていないと…。


ワークショップが、苦手だ。
初対面の相手と、一緒に何かする時の、あのせめぎあう感じ、争いの方向が嫌いなのだ。

なのに、何故参加したのかと問われれば何とも言えない…。
終わってみると、運命的なものを感じる程。
それは、おそらく、今回の行動で、もう少し動けるようになると思えたからかもしれない。
また、その動く為の指針も知る事ができたからだ。

質の良い内容と満足感。
気持のよいマーケティングとは、こういうことなのかもしれない…。
一番気になったのは、タイトルの付け方で、人を動かす事ができるという事の証明。
知らずしらずに誘導され、自分で見つけたような気になり、運命的なものさえ感じさせてしまうと言う…。
まじ、てっちゃん、人心掌握。(ヤバイ)te-2