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【レポート】観測史上初めての地震を地域と乗り越える企業力。

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日本で初めて一連の地震において震度7を2度観測…。そんな震災を地域と乗り越える企業『株式会社えがお』

九州ECミーティング2016
パネルディスカッションは「EC業界が九州・熊本のためにできること」

【熊本地震】
4月14日21時26分 熊本県益城町で震度7を観測(前震)
28時間後の
4月16日1時25分 熊本県西原村と益城町で震度7を観測(本震)

当初、14日に発生した地震の後に発生するものは余震。地震の規模で上回るとは想定されていなかった。
しかし、16日未明に震度7の地震が発生したことを受けて、気象庁は同日、後者(16日未明)の地震が本震で、前者(14日)の地震は前震であったと考えられるとする見解を発表している。過去に当初の発表から訂正され、本震と余震が入れ替わる事態は東日本大震災においても起こっているが、マグニチュード6.5以上の地震の後にさらに大きな地震が発生するのは、地震の観測が日本において開始され以降で初めて。
また一連の地震活動において震度7が2回観測されるのも初めてのことである。

パネルディスカッション参加者は、
オイシックス株式会社 統合マーケティング室 室長 奥谷孝司さん
九州ECミーティング 会長 株式会社ケイエムテクノス 代表取締役 室水房子さん
そして、株式会社えがお 広報課の大金倫子さん

進行は、えがおの大金さんの体験を共有する形で行われる。
はじめに語られたのは、熊本の震災に巻き込まれながらも、自立出来る事の重要さを痛切に感じる発言だった。

「熊本内だけをマーケットにして働いている人は、今、苦しい状態が続いています。しかし、株式会社えがおは、通販会社であり、日本全国と繋がっています。私たちは、熊本ローカルでやって来た人の支援ができます。内側を外と繋げて行く事こそ、私たちのできることだと考えます。」

序盤に発せられたこの言葉に、全てが集約されていると言っても良い。
地震が起こって、社員一人ひとり・個人、個人は、動揺していても、地域を背負って立つ役目を与えられる事で自立して行く様子が赤裸々に語られる。

4月14日21時26分 熊本県益城町で震度7を観測(前震)

その時、電話での通話は、不可能となる。
そのため、社員のLINEグループによる安否確認が行われる。

あまりにも強い地震であったため、大きく堅牢なえがお本社の新社屋に、自発的に地域の方々が集まる。「家にいるのが怖いから、避難させてくれないか」と。
新社屋の1階のレセプションホールはセキュリティ外の設備となっているため、そこで一時避難所を作る。
最初は、20人程。しかし、4月16日(本震)が来た後には避難者の数は、200人と膨れ上がる。

しかし、その時点では、後から来る本震の事など、思いもせず、「14日、次の日の15日の金曜日・16日の土曜日・17日の日曜日まで、会社の整理とかでお休みが潰れるかなぁ…。」と、そのくらいしか考えていなかったという。
事務所の巨大なキャビネット等が横倒しになっていたものの、耐震構造の社屋は建てられたばかりで、びくともしていなかった。

再度4月16日1時25分地震(本震)がやってくる。

最初の地震が予震で、次のものが本震ということの精神的ショック。
何を信じて良いのかわからない混乱。

地域の人達を200人収容し、社内の食糧をかき集め、取引先の方々が水をはじめ様々な物資を届けてくれる。「絶対必要になるから!」と…。そして、区役所に依頼した支援物資の依頼もスムーズに行われた。
というのも、株式会社えがおは、『商店街』、『校区』などで、交通安全ボランティアなど、頻繁に地域活動へ参加していたため、地域の方の信頼も厚く、緊急対策が可能となったという。

社内では、現状復帰チームとボランティアチーム2チームに別れ、業務を行う。
<震災後の営業状況>
4/14(木)通常営業
4/15(金)通常営業
4/16(土)コールセンター営業停止/熊本物流拠点からの商品発送停止
4/17(日)コールセンター一部営業再開
4/18(月)コールセンター営業再開
4/20(水)熊本物流拠点からの発送再開(熊本県内除く)
4/21(木)熊本県内発送再開(南阿蘇・益城エリア除く)

4/19から4/28までの10日間で、60か所、70回以上の訪問。
防災訓練はやっていたが、それが、理由ではなく、社員それぞれが緊急時に考えながら動く事ができたことが早期復旧と、ボランティアの両立に繋がる。

理念で動くことの重要さ。

社是 感謝


経営理念
お客様の健康と笑顔を提供し続けることを通して
広く社会に貢献すると共に
全社員の幸福と
成長を追求する。

取り組みの速さは、企業理念に沿った考えができることで、間違うことの無い動きができた。
「まさか、本当に、熊本で地震が起こるとは思っていなかった。」
パニックになって、泣いている社員もいた。
1ヶ月予震が続く中で、実は後から起こったものが本震だというニュースを聞いて、正しい情報が流れていない。何が正しい情報か信じる事ができず、もう一回大きな地震がくるんじゃないかという不安の中で、「地域の人達は安心したくて来ているから、笑顔は忘れないようにね」と声をかけ続けた。

えがおの社屋は、新社屋で、2014年12月に建てられた。
●耐震。
●3日間の蓄電。
●地下水組み上げ。
●工場、物流、コールセンターの分散。
●社員寮は、本社から徒歩15分以内に3カ所。緊急時にも駆け付けられる体制。
その準備が、今回の社会を復旧させる力となる。
そして、その準備が各個人の「地域の人々」を助けるための創造力を喚起する。

●保育園、小学校、開校し、親が安心して仕事をできる環境をつくる。
そして、様々なイベントも企画する。
●子どものためのアイスクリーム作り
●掲示板作成

会社と社会、一文字違うだけで、実は一緒だ。
インフラ・会社の中を整えることは、社会を整える事。
内側を整え、外側へ働きかける。

大金倫子さんは語る。
今回の震災は局地的震災
益城、阿蘇がダメージを受けています。
街中では、夜7時まではコンビニが空いていてそこにご飯はあります。
しかし、お客様がいらっしゃいません。
毎日、外食する程の贅沢はできず、いざと言う時の為にお金を使う事ができない。
栄養がとれていないのが現実です。

私たちは、社会を支えるために商売をやっているはずです。
私たちは、熊本の復興は、観光の復興だと思っています。

そんな言葉を聞きながら、地域に密着し、愛される企業になると考える事の大切さをひしひしと感じた。

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